いろいろ感じた富田林中説明会

先日、富田林中学説明会でした。
夏期講習真っただ中でしたが、6年生の授業はお休みにして説明会に参りました。

生徒・先生が一体となった説明会で、生徒さんたちの学校愛を強く感じました。
また、生徒さんのプレゼンがとても上手で感心しました。

勉強というものは、いいものだ。代数や幾何の勉強が、学校を
卒業してしまえば、もう何の役にも立たないものだと思っている人
もあるようだが、大間違いだ。植物でも、動物でも、物理でも化学
でも、時間のゆるす限り勉強して置かなければならん。日常の生活
に直接役に立たないような勉強こそ、将来、君たちの人格を完成さ
せるのだ。何も自分の知識を誇る必要はない。勉強して、それから、
けろりと忘れてもいいんだ。覚えるということが大事なのではなくて、
大事なのは、カルチベートされるということなんだ。カルチュアという
のは、公式や単語をたくさん暗記あんきしている事でなくて、心を
広く持つという事なんだ。つまり、愛するという事を知る事だ。学生
時代に不勉強だった人は、社会に出てからも、かならずむごいエゴ
イストだ。学問なんて、覚えると同時に忘れてしまってもいいものな
んだ。けれども、全部忘れてしまっても、その勉強の訓練の底に一
つかみの砂金が残っているものだ。これだ。これが貴いのだ。勉強
しなければいかん。そうして、その学問を、生活に無理に直接に役
立てようとあせってはいかん。ゆったりと、真にカルチベートされた
人間になれ!

「正義と微笑」より「パンドラの匣」新潮文庫収録

「カルチベート(cultivate)」は「修める、練磨する、深める」などという意味です。知識の暗記ではなく、自分で考えることの重要性について述べています。いろいろなところで引用されている有名な文章ですが、今後ますます必要になってくる考え方ですね。

知識を活用することこそが大切なのですが、それには鍛錬の時間が必要で、深い学びが必要になります。
受験生たちがクリアしないといけない部分ですが、まさにその壁にぶつかっている生徒さんが大変多いです。
表面をなぞるだけの学びでは「カルチベート」できません。
獲得した知識をしっかり活用できるよう、じっくり時間をかけて力をつけていきましょう。

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